全ては幸せな人生の
最後を迎える為に。

浄土宗 真覚山 西光寺 住職 笠原立樹 様

成田との出会い

故郷を大切にしたいという、同じ志。

知り合ったきっかけは本当に偶然でしたが、
今ではお互いのプライベートについて話したりもする間柄です。
ちょうど8年前、わかばホールの前身だった幼稚園が閉園することになって、
空いた園舎をどうしようかと迷っていたんです。

そんな時、知人のお葬式でたまたま成田さんと出会ったんです。
話しているうちに、何となくの直感ですが「この人は信用できるな」と感じまして。

お葬儀屋さんに貸りていただきたいというアイデアは、漠然と考えておったものですから、
「初めはとりあえずわかばホールを貸してみて、片付けだけでもやっていただけないかな」
なんて軽い気持ちだったのですが(笑)
成田さんはたった一人で、あの大きな建物を黙々と片付けていかれたんです。
それが私に向けた打算的なパフォーマンスではなく、
ご自身ができることを丁寧に、只々ひたむきにされている様な印象で。

それで、この人になら本格的に建物をお任せできるなと。
良い関係性を築いていけそうだなと、そう思ったんです。

8年前のあの時、お葬式で偶然会っていなければこの関係性も生まれていなかったので、
不思議な引き合わせというか、成田さんとはご縁があったんだなと思います。

思い出深い晋山式

人と人との関わり

成田さんとの思い出で特に印象深いのは、
2年前に執り行った私の晋山式(住職の交代式)ですね。

私も初めての経験でしたので分からないことばかりで、手の回らないことも多くて。
自分だけでは心細いところを、成田さんに相談に乗っていただきました。
「受付はここで、一般のお檀家様はあちらで。」
「お坊さんは2階へ、総代さんは奥の部屋にお通しして…」って、
式当日の導線を一緒に考えていただいて。
やはり式のプロですね。誘導が流れる水の様にスムーズで、
式当日も安心して迎えることができました。

色々な業者さんにもご協力いただいたのですが、
そこも全て成田さんにご紹介いただきました。
成田さんを中心に、皆さん良い式にしようって本当に真剣に取り組んでくださって。
ここまで親身になって力を貸してくださるというのは、
普段から成田さんが丁寧なお付き合いをされている証拠ですよね。

成田さんは所謂、「葬儀屋」のお仕事だけにとどまらず、
色々な場面で協力してくださいます。
「お寺さんとお檀家様が良くなれば、それでいいんです」って、
本当によく尽くしてくださって。

例えば、西光寺ではお墓掃除の代行を請け負っているのですが、
そちらも成田さんと守屋さんが率先して引き受けてくださっています。
元々西光寺では、彼岸の時期にお施餓鬼と合わせて墓掃除代行もご提案していたのですが、
「お墓掃除だけでもやってほしい」といったご要望もたくさん頂いて。

遠方にお住まいの方やお身体の不自由な方など、
色々な事情を抱えた方がいらっしゃいますから。
本当は全てのご依頼にお応えしたいのですが、
どうしても時間も人手も足りず困っていたんです。

本来はお葬儀屋さんの仕事の範囲外のはず。
だけど、そこを自ら引き受けてくださるというのは、人と人との関わりといいますか、
助け合うことを大切にされているんだなと、心が温かくなりましたね。

お寺と葬儀屋、心は一つ

未来を見据えた土壌を作ること。

これまで成田さんと関係を続けてこれたこと、
そしてこの先も心を一つにして協力し合っていきたいと思うのは
「共感できる考え方」があるからだと思います。

成田さんを見ていると、その場だけの損得で判断するのではなく、
過去から現在、そして未来へと、俯瞰して物事を見据えていらっしゃるんです。
「お寺さんやお檀家様、お客様が良くなるように」って、ただ人に喜んでほしいんでしょうね。
だから、お寺の手伝いや、お葬式以外のことも率先して協力してくださるんです。
そこが成田さんの素晴らしいところであり、私も共感している部分ですね。


西光寺としましても、人との繋がりは大切にしたいと考えています。
寺の門戸を開け放って、本尊を拝んでいただきやすい環境を整えているのも、その一つです。
本来は常に開帳しているわけではなく、防犯上の理由からも締め切っているお寺が多いんです。
ですが、より気軽にお寺へ足を運んで欲しいという想いから、
西光寺ではできるだけ門を開いています。

あとは、成田さんにもご相談させていただいているのですが、
屋台を出してみよう、なんて計画もあるんですよ。

全てはもっと、お檀家様や地域の方々と関係を密にしていきたいという思いからです。
そうやって少しずつ、地道に信頼関係を築いていくことで、
今後皆様に何かあった時にも安心して頼っていただける土壌を作ること。
現時点だけではなく、未来を見据えた関係づくりは
成田さん同様、私も大切にしているところです。

成田とのこれから

お互い影響し合うこと。

「幸せな人生の最後」って、人それぞれあるとは思うのですが。
一つ確実に言えるのは、故人様が「ああ、良い人生だったな」と思って最後を迎えられること。
そして、ご遺族様や知人の方々が「よく生きたね。色々あったけど良い最後になったね」と
気持ち良く送り出せること。それに尽きると思うんです。

そんな幸せな最後を迎えていただくには、やはりその人を知ることがとても重要です。
身の上を知ることで、安心して逝っていただける環境を整えることができますから。

だからこそ、お葬式の際やそれ以外の場面でも、
お檀家様やお寺に来てくださる方々とお話させていただく機会はとても大事にしていますね。
そこで皆様のお話を伺ったり、お寺のことを話したり。
お互いを知ることで、何かできることはないかということは、常に考えています。

そしてそれは、お檀家様に対してだけではなく、
成田さんに対しても意識していることです。
日頃からよく話し、協力し合い、お檀家様やお客様が良くなる様な環境を整えていく。

そうやって切磋琢磨ではないですが、
影響し合って良い関係性が続けていければと思います。
それが巡り巡って、お檀家様や成田さんのお客様のため、
そしてこの街のためになっていければ、そんな素敵なことはありませんね。

2026年01月28日