第十九話 無心で応える
言葉の奥に、心を傾ける
「やってやろう」と構えず、気がつけば自然と動いていた・・・。
それが、成田の考える【無心】である。
まず相手の声に耳を澄ます。言葉にならない想いにも静かに寄り添う。
決まりきった流れや型には頼らず、その人の時間と向き合い、
ふさわしいかたちを共に見つけていく。
「いるだけでホッとする」
そんな存在でありたいと願いながら、
言葉の奥にあるものを大切にし、気配や沈黙の中にも心を傾ける。
それが、成田の務めだ。
職業ではなく、生き方で応えたい。