第八話 「葬儀一式いくらですか?」
「ざっくり」では語れない
創業当初、よくかかってきた電話。
「葬儀、いくらですか?」
正確な金額を出すには、式場、人数、棺や花など、条件が必要だ。
だからこちらも質問するが、返ってくるのは「ざっくりでいいんです」。
でも、「ざっくり」で御葬儀は語れない。
人によって大事にしたいこと、絶対に不要なことが全然違う。
実際、1,000件を超える相談を受けてきて、同じ御葬儀は一つもなかった。
だから、私たちは「御葬儀一式〇〇円〜」というパッケージをやめた。
必要なものだけ、ご本人の価値観に合わせて提供する。
魂の入っていない見積書は、ただの数字だ。
他業界も同じ。
車も、家も、まずは「どんなものがほしいのか」から始まる。
御葬儀もそうあるべきだ。話さなければ、わからない。
先入観を捨て、ただまっすぐに、平らに、平らに。