第十二話 普通から目を逸らさない
命の終わりに向き合うこと
生まれて、老いて、死んでいく。
草も木も、鳥も虫も、人も、みな同じ。
命の流れに、人間だけが例外なんてことはない。
それなのに、死だけを遠ざけようとする。
見ないふりをする。語らないようにする。
けれど、それを避け続けられる時代ではなくなった。
「自分の最後は自分で考えておきたい」
そう願う人が、確実に増えている。
当たり前のことを、当たり前に語る時が来た。
命の終わりを、どう迎えるかを心に留め、整えておく。
それは自然に沿った、ごく“普通”の行いだ。
だから私たちは、目を逸らさずに向き合う。
生も、死も、その人らしくあれるように。